◆文字の整列
日本語でつくられた文列のなかでも、とくに、興味をひかれるものはなにかを考えなければならない。
ふだん読んでいる本のほとんどは歴史に係るもので、最近はフィクションを読むことが少なくなった。本を読み始めた当初は、国内・国外文学の古典や、現代文学をよく選んでいたが、今年は数えるほどしか小説を読んでいない。
しかし日本語の文字の並びは大切である。
歴史や戦史、社会一般に関する本はその知識事項が問題なので、意味が通じればしょうもない日本語であっても事足りる。
逆に、フィクションや日本語文字形態そのものについて考えるなら、知識事項と文字列が結合している必要がある。わたしは、よくいわれる表面文体と中身が別という考え方には賛成しない。文字列と、その内部の事項が不可分だというのがわたしの方針である。
◆本そのもの
わたしが、純粋に日語の観点から日々参考にすべきと考えているのは以下の図書である。
おそらくわたしには純粋日本古来美的伝統センスがないので、翻訳の文についても、お、これはいいな、と思うものがある。しかし、いわゆるきれいな日本語の才能がないという事実を開き直れば、好きなものを気兼ねなく選ぶことができる。
・大手拓次
・宮沢賢治
※ こちらは別の訳者
・塚本邦雄
・トラークル
訳者は複数おり、それぞれ違いがあるようだ。ドイツ語が読めないのでなんともいえないが、この日本語訳だけでも非常におもしろかった。
知識事項だけを目的に読む本は、すべてメモに記録して、本は売っている。一方、上にあげたような文字列目的の本は、その中には大した知識の含んでいないもの、そもそも文字のひも以外に何も持たないもの、あるいは、わたしの能力がないため意味を読み取れないものもある。
これらの本については、文字そのものが非常に大切なので、売らずに保管している。
◆吸い取りのため
次にあげた本は、内容についても関心があり、なおかつ言葉の調査においても重要と感じて保管しているもの。
・『陸軍登戸研究所の真実』
文字と内容は不可分である。なぜなら、電波兵器、怪力光線、人口雷、放火資材などの語自体に吸引力があるからである。
・『パリ日記』エルンスト・ユンガー
わたしの日記やメモも、この作者の制作物くらい面白くなればいいのにと思う。ユンガーには教養や作文能力があるがわたしにはない。わたしの日記は、自分の知識のなさや頭の鈍さをしっかりと反映している。
◆アマゾンのとき
日語の文字列を調査するという目標をたてた。ということで、最近、次の本を買った。
・『舊新約聖書』
◆米アマゾンについて
今後使うことになるので調べていたが、日本では異常に高い英語書籍のうちいくつかは、米アマゾンだと安値で手に入るようだ。いい機会なので買っておきたいものはたくさんある。
・『Computer Networks』Tanenbaum
米アマゾンではさらに新しい版が出て、値段も安い。古典だが日本Amazonだと価格高騰している。
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・『The New Complete Works of Josephus』
古代史を学ぶうえではユダヤ史が不可欠と感じるようになった。
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