うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

霧の国から来る

 雪のすきまに、ざくざくと
 装備を埋め込むものがいる。

 
 夕方、霧が白い粉に変わり
 わたしの足元で
 摘出した腸になった。

 
 へびの声を出して、続いて
 長いへびとなって、
 霧の入り口にむかう。

 
 霧の国、へびの帰る、
 傲慢の門に
 わたしたちはいる。

 
 わたしはくぐる。

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