うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

試験的なとき

 あのイヌこそは
 イヌの中のイヌ
 胴体の
 中枢まわりにぴったりと
 神経基盤が接続され
 あたかもイヌが
 夜霧のなかで
 からだをきたえるような


 幽霊の
 骨髄的な声を出した
 湿った土と、内燃の
 腸を袈裟がけにした
 調査官は
 黒いブーツで足跡を書く

 

 それらは
 大きな笑いを生み
 心の底から指さして
 笑う 

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