2015-06-21 失われた制御部 とりでポエム 赤い銅でできた雲が 軌道を走っていった、 黒い音を立てながら。 横腹の装甲板を 四角い眼の人たちが なでては離れていった。 ごろごろと 光の車輪を転がして、 雲の中枢には、暗号化された 車長の首が1つ。 あのときだ、首の海の 向こうの首へ 放射状の声が響き渡ったのは。 律令の歌の声が。