うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

シノドスの道

  曲率、高い曲率を示すものとともに、
 というのは
 それはわたしの曳く馬の眼だったからだが
 まず、口と鼻から蒸気を放射する
 わたしの馬を
 綱をたぐりよせた。
 わたしは蛇の腹のような、
 細く長い道を登った。
 そのとき、雲のすき間から
 粘土質の7つの柱が積み下ろされたとき
 自分の脳の裏側、ではなく、
 頭蓋骨の、骨のふたを
 開けた先の、隠し部屋が
 音を立てて開いた。
 わたしはすぐにかぎを閉めて、夏の
 山道を登りきる。
 しばらくして、金の糸で造修された
 管区の指揮官たちが集合した。
 かれらは伽藍の下にいままさに立っている。

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