反復が多用される。いっさいの執着を絶つことを何度も強調する。
修行者は肉体を嫌悪する。
――身体は、骨と筋によってつながれ、深皮と肉とで塗られ、表皮に覆われていて、ありのままに見られることがない……人間のこの身体は、不浄で、悪臭を放ち、(花や香を以って)まもられている。種々の汚物が充満し、ここかしこから流れ出ている。
醜い、いずれは青黒く腐っていく肉体をもちながらおごりたかぶるものは視力に欠けているのである。
ブッダは出家を説いてはいるが、共同体や社会の慣習すべてを捨てよとはいわない。削るべきは余剰である。
聞きなれない仏教用語はあまりないが、読むこと自体は退屈だった。
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牛飼いダニヤ、悪魔パーピマン