牧場の所有権はフランクリン氏に移り、フランクリン氏は少年にたいし、世の中には仕方のないことがいくつもあるが、これがそのひとつだ、と言った。少年は友達のロリンズを夜中に迎えにいき、一緒に旅にでる。二人は馬に乗るが、すでにトラックの走っている時代である。
少年の父親は、Child of Godのじじいと少し違ったことをいう。世界は変わってしまった、次になにが来るか、何色の人間が来るかわからん。
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グレイディらはメキシコでさまざまな暴力に見舞われる。メキシコ女と仲良くなるが、これは女の父親に阻止されてしまう。
馬を盗んだ、盗まないで軍人に捕らえられたり、正体不明の刺客に襲われて返り討ちにするなど、血塗られた旅となる。
ラジオDJをやっている牧師ブレビンズの名を騙った少年ブレビンズは、盗まれた馬を取り返しまたメキシコ人を殺害する。少年の仲間と疑われたグレイディとロリンズは捕まり、ロリンズは暴行される。
メキシコ女の母親は革命にかかわった親族の物語をグレイディに聞かせる。メキシコにおいてはあらゆることに流血と殺人がつきまとう。
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荒涼とした風景だが人間も荒涼としている。かとおもうと、あるメキシコ人集落は少年たちを歓迎し食事をふるまってくれる。
All the Pretty Horses: Border Trilogy (1) (Vintage International)
- 作者: Cormac McCarthy
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