報道記者としてインパール作戦に随行した人間が書いたらしい。
牟田口将軍と、その取り巻きが非合理的な作戦をごり押ししていくようすがえがかれる。当時の状況や、アッサム地方の風土が説明されていて、イメージをうかべやすい。
牟田口将軍は、ほとんどバカか気違いかのような扱いをうけているがどこまでほんとうかはわからない。「神がかり」という形容のとおり、威勢のいい、非論理的なことしかいわず、これにしたがう参謀たちも似たような人間である。
こういう人物が集団のなかにいても対処できないというのは問題だとおもった。