うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『海軍伏龍特攻隊』門奈鷹一郎 ――やる前にだれか止めなかったのか

予科練出身の著者が、伏龍特攻隊員となった経緯や体験を語る。 ◆所感 実現可能性のない政策がどのような結果を招くかについて学ぶ必要がある。 伏龍要員や、人間地雷要員に着目すると、まずかれらは失策の被害者ではないかと強く感じる。 航空特攻のように、…

暗号関係の読み物

暗号化 プライバシーを救った反乱者たち 作者:スティーブン・レビー 発売日: 2002/02/16 メディア: 単行本 レビーの『暗号化』は非常に面白かった。 わたしたちが現在使っているネットショッピングやカード利用、ATM、その他インターネットの大部分は、暗号…

『ジョゼフ・フーシェ』シュテファン・ツワイク ――政治家のあるべき姿

ja.wikipedia.org フランス革命から帝政、王政復古時代にかけて権力闘争を生き延び、黒幕として権力を保持した人物の伝記。 ロベスピエールやナポレオンといった指導者が失脚していくなかで、フーシェは「無性格」、「無道徳」によって危機を回避した。 フー…

夏休み ――『虜人日記』、『特攻基地知覧』、『軍律法廷』を読んだ

『虜人日記』は、1944年から終戦にかけてのフィリピン戦線、米軍捕虜収容所について書かれた日記をまとめた本である。 著者の小松真一は、昭和19年1月に陸軍専任嘱託を命ぜられ、第十四軍司令部付の軍属となった。軍属も軍服に似た制服を支給され、軍…

『ナチスの「手口」と緊急事態条項』長谷部恭男 ――危機や災害のたびに権限集中を主張しよう

◆所感 法学者による緊急事態条項の説明。 各地のアメリカ人がよく好む対比は「民主主義VS暴政(Democracy VS Tyranny)」だった。 共産主義や社会主義を敵視しながら、同じような政治体制になっていくのは残念なことである。 *** 1 緊急事態条項は「ナチス…

メモ ダニエル・デネット『心はどこにあるのか』の参考図書

心はどこにあるのか (ちくま学芸文庫) 作者:デネット,ダニエル・C. 発売日: 2016/10/06 メディア: 文庫 メモ ・学問系の翻訳をAmazonで探すと、半分くらいは翻訳がひどいというレビューがついている。 ・価格が高騰している 心の概念 作者:ギルバート …

★2020 自己紹介及び近況

◆無職戦闘員→労働者にジョブチェンジ 自〇隊退職後の無職戦闘員期間を経て、今年から新しい仕事をすることになりました。 内容はサイバー関連なので、やることはあまり変わりません。とりあえず当面クビにならないようにしようと思いました。 出社の必要もな…

『日本の外交は国民に何を隠しているのか』河辺一郎 ――北朝鮮マインドを持つ腰巾着

著者は国連外交を主要テーマとする研究者である。アメリカ合衆国の軍事政策・イラク戦争に反対し、国際協調と国連を重んじる立場である。 本書もその立場から書かれてはいるが、日本の外交、つまり外務省がどのような行動をしているかを知る点では、政治信条…

最近のカントリー

最近聴いているカントリーは以下のとおりです。 (クラシックでない)カントリージャンルに特化した日本語ブログは検索したところ数個しか存在しないようなので、わたしも開設してみようかと考えています。 Jon Pardi - Ain't Always The Cowboy (Official M…