うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

今日のスペイン語 その13

■estar と hay の違い ともに存在を表すが、hayは常にこの形、 estarは名詞とともに用いられる hayは限定されない名詞とともに使用される、 あるかないかの存在を問題にする estarはどこにあるか、といった存在地に重点が置かれる Hay un buen restaurante e…

『民族とナショナリズム』アーネスト・ゲルナー

議論はナショナリズム、国家、民族の定義からはじまる。 ナショナリズムとは、民族的単位と政治的単位が一致していなければならないとする思想である。政治的単位たる国家とは、暴力を独占する正統性をもつ機関(ヴェーバーの定義)である。国家は、先農耕社…

骨と官邸が(2012)

昼、眼がひらかなくなった、わたしたちは 眼に供給する血液を交換した 小さな、手のひらにおさまるくらいの霧吹きの なかに自分の血を入れると、電子音が鳴り つづいて、明るい声で、登録されたことを伝えられた わたし、わたしの右と左に、横1列に並んだた…

『イスラーム思想史』井筒俊彦

イスラームから発展した思想を思弁神学、神秘主義、スコラ哲学の三大潮流に分けて論じる。 1 イスラーム神学 セム族は砂漠で生活を営んできたため、とくに視覚と聴覚に優れる。このことは彼らの文化や特性にもあらわれている。彼らは見聞きしたものを特に重…

『新自由主義』デヴィッド・ハーヴェイ

現代はBrief history of neoliberalism。 新自由主義とは、「強力な私的所有権、自由市場、自由貿易を特徴とする制度的枠組みの範囲内で個々人の企業活動の自由とその能力とが無制約に発揮されることによって人類の富と福利が最も増大する、と主張する政治経…

『地政学』奥山真司

副題は「アメリカの世界戦略地図」。 もとはインターネットにあげられていたようで、文体は軽い。 本書ではまず地政学の起源と戦前の趨勢をなぞったあと、冷戦期と現代における地政学の影響を論ずる。 *** 十九世紀、ドイツのラッツェルが「生存圏」(リーベ…

『仏教入門』高崎直道

まず仏教の教義、「法」を重点的に述べ、その後大乗仏教と、わが国はじめとする仏教受容の歴史を概説する。 教義の中核たる法のややこしさは大部分が用語の煩雑さに由来しているようだ。この一冊だけで教義体系を頭に入れるのは不可能だ。ひきつづき入門書や…

今日のスペイン語 その12

■ser と estar の違い ser は本来的、永続的、 estar は一時的な性質、状態を表す。 La miel es dulce. 蜜は甘い Fernando es muy nervioso. とても神経質だ La ternera estofada es rica. 仔牛のシチューはおいしい Soy de madrid. 出身 Esta mesa es de má…

メキシコの思い出

何年か前、メキシコシティ、グアナファト、メリダ、カンクンと移動したが、これまで行った国のなかで一番日本人を見かけなかった。メキシコの数か月前に行ったペルーにたくさんの同国人がいたのとは対照的である。 グアナファトには外国人旅行者がたくさんお…

『インドネシア』水本達也

インドネシア関連の本が家にいくつかあるが、これがいちばんとっつきやすいようだ。近年の重要トピックであるイスラーム過激派、イスラーム主義についての項もあり、参考になる。 *** インドネシアは世界最大の島嶼国家であり、二億のイスラム教徒をかかえ、…

『かたき討ち』氏家幹人

敵討ち、復讐の観念はいまも根付いている。本書は江戸時代の敵討ち習俗を考察する。 *** 先妻・本妻が後妻を襲う「さうだう打」(相当打)という習俗がかつて存在した。さうだう打の際、先妻は女のみで徒党を組んで後妻に果たし状を送り、竹刀などの武器をも…

今日のスペイン語 その11

¿Quanto desea pagar al mes, señorita? 払う Más o menos cincuenta pesetas. 5万ペセタ Entonces le recomiendo apartamentos en las afueras. Son más baratos. ¿Qué tal éste? Está desocupado por el momento. ¿Que medios de transporte hay con el c…

とりでの警備(2012)

夜、空気の色が組み合わせを変えて黒色の 古い鉄の反射を生みはじめるころに わたしともうひとりの警備、死んだ 魚の肉をまとって、こまかくくだかれた 骨とやわらかい器官のたましいを はだかの表面にまぶした、武装した すがたの2人は、とりきめにしたが…

『メキシコ革命』増田義郎

征服から革命前夜まで コルテスらのヌエヴァ・エスパニャ征服にたいし、カルロスは新大陸で封建制ができてしまうのではないかとおそれた。当時半島は絶対王政の時代だったから、地方諸侯が力をつけるのをこのましくおもわなかった。王はアウディエンシアとい…

今日のスペイン語 その10

■words más o menos だいたい、約 recomender 勧める、推薦する ¿Qué tal ---? ~はいかがですか desocupado, 空いている、ひまな por el momento 今のところ medio de transporte m 交通手段 estación 駅 metro 地下鉄 parada f 停留所 autobús m バス supe…

『現代中国政治』毛里和子

*** 現代中国は社会主義、途上国、伝統中国という三つの側面から成り立つ。伝統中国とは皇帝と巨大な官僚機構からなる体制をさす。この三つが混合した複雑な国家を分析するために、本書ではとくに共産国比較研究、近代化研究、歴史研究のアプローチを用いる…

『口奢りて久し』邱永漢

『中国の旅、食もまた楽し』につづく邱永漢の料理本。 ――進化とは、違った角度から見れば退化のことだから、これは無理からぬことかもしれない。ちょうど自動車が普及すれば足は退化するように、自分で料理する必要がなくなれば、舌も退化する。アメリカ人が…

牛の音、音と牛の道(2012)

山の切りくずしたかけら、山と山のすき間にひそむように、くちばしのあるどうぶつたちがうわさをした、声のしぶきと霧は、暗い物干場、泥の内部からしぼりだされる水のあたりでうごかなくなった、わたしは金属的なにおいが、むこうからたちのぼってくるのを…

今日のスペイン語 その9

Diana y yo hablamos en español. 1 Carlos y Ana abren las ventanas. 2 ¿Qué bebes tú, Juan? Bebo una cerveza. ビール 3 Estos niños corren rápidamente. 早く走る 4 ¿Qué buscais tú y Rodrigo? Buscamos nuestro perrito. 探す、子犬 5 Ustedes escri…

『Bismarck』A.J.P.Taylor

ほぼ十九世紀をまるまる生きたドイツの宰相ビスマルクの伝記。 テイラーは『第一次世界大戦』をすでに読んだが、本書のほかにも"Struggle for mastery in Europe"という本がある。学者の論文ではなく、一般向けの歴史書のようだ。 十九世紀ヨーロッパの流れ…

『禅と日本文化』鈴木大拙

禅とはなにか、日本文化にあらわれたる禅を論じる。 *** 禅が日本文化に影響を与えていることは複数の研究者によって認められている。まず禅とはなにかを簡潔に示す。禅の思想は大体は大乗仏教と同じである。禅は仏陀の精神たる般若(超越的智慧)と大悲(愛…

今日のスペイン語 その8

■動詞 1 ...ar o as a amos ais an amar, =love, cantar = sing, Estudiao la literatura española. El profesor Sánchez enseña la política. 教える 2 ---er o es e emos eis en comer, comprender, =understand, beber =drink Alicia y Rosa aprenden l…

『The twenty years' crisis, 1919-1939』Edward Hallett Carr

戦間期の説明だけでなく国際政治・国際関係の概説も兼ねている。 *** 1 国際政治学 第一次大戦を経て、戦争と外交がそれぞれ兵隊と外交官だけのものであるという認識はおわり、国際政治の普及・大衆化が要請された。国際政治学は、ほかの諸科学と同様、願望…

『甦れ、わがロシアよ』ソルジェニーツィン

ソ連末期の政治パンフレットで、『あらかじめ裏切られた革命』で描かれているようなロシアの惨状をいかに解決すべきかが提案されている。制度改革・経済政策の項は大味だが、帝国のプライドよりもロシア民族の維持を優先するためにカザフスタン等異民族の共…

2つの系(2012)

肩にいくつかのどうぶつが乗っかっているので 鏡の前に立ってよくみると、鳥類と、ねばねばした 赤い、または茶色い液状のものだとわかった それらが 何匹か、床のすきまから入りこんできた のではなく、図鑑からでてきた、学名のすがたを もってあらわれる …

今日のスペイン語 その8

■Words agente m ,代理業者、周旋屋 tarde f,午後、晩 desear, =desire, buscar 探す apartamento m, アパート centro m,中心、中央 afueras f, pl.郊外 cerca de ……の近くに muy それほど lejos de, ……から遠くに parecer ……と思える、……に見える éste こ…

『ガン病棟』ソルジェニーツィン

ソ連社会で要職につき、数人の子供をもつ幸せな家長パーヴェル・ニコラーエヴィチは、首にできた癌腫瘍のために僻地の病院に送られる。設備は劣悪で、賄賂を試みるがうまくいかず、大部屋に収容されてしまう。 生きているあいだは人間は地位や階層ごとに隔て…

『自由からの逃走』エーリッヒ・フロム

歴史のすすむにつれて人間の精神は変化してきた。社会と人間精神は相互に影響を与えてきたのである。しかし人間心理について、「どのような外的条件にも適応できる」、「無限に可塑的なもの」と認識することはできない。人間性がもつ「ある種の固有なメカニ…

『文学におけるマニエリスム』G・ルネ・ホッケ

文学的マニエリスムについての評論だが、この本自体が散文詩のような体裁だ。言葉遣いが表現主義的である。くりかえしが多い。 *** マニエリスムは古代アジアより連なる反古典主義・反自然主義の伝統であり、「表現の効果甚大なつり上げ、もしくは極端に冷や…

今日のスペイン語 その7

■形容詞の位置 限定は前…… mi libro, diez homres 10人の男 esta casa この家 品質は後、ただし例外あり la buena suerte 幸運 los malos hombres 悪人たち 形容詞の位置により意味が変わることがある。 el niño pobre 貧しい少年 el pobre niño あわれな…