うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

2015-04-06から1日間の記事一覧

『短編小説傑作選』邱永漢

「濁水渓」 台湾統治の情景、内地人(日本人)と本島人(台湾人)との関係が詳しく描かれる。日本がかつてれっきとした宗主国であったことに気付かされた。 たしかに展開が散漫で文も印象には残らないが、政治変動のもとで生きる人びとが克明に解説されてい…

『国家の罠』佐藤優

当時(2007年前後)流行っていて、ちょうど作者が授業で講演に来ていたので読んだ本。 この本によれば、日本を主導するのは官僚だが、そこに大衆の力を帯びた政治家がからむため制度は複雑になってくる。政治家は「トリックスター」であると彼は田中真紀…