うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

2015-01-04から1日間の記事一覧

『桜の森の満開の下・白痴』坂口安吾

中学生の頃に読んで、さらに最近読んだ。 どうでもい短編や掌編が混ざっているので読み飛ばした。 著者の話には、たびたび女の肉体、恋、肉体のない恋といった言葉が登場するが、これら一連のテーマはわたしにはどうでもよいものである。本と相性が合わない…

『民間防衛』スイス政府編

冷戦初期に連邦警察によって各家庭に配布された本。軍と民間が一体化し国の自由と独立を守るために必要な事項を示したものである。 *** 平和 平和、自由と独立維持のための根本方針について。また、民主主義の意義と改革の必要性について。 ――スイスは、世界…

『詩という仕事について』ボルヘス

1 詩は読むことにより現れる楽しみである。無味乾燥とした研究や死んだ状態の書物が詩なのではない。 2 隠喩は無数にあるがそのほとんどは少数のパタンに帰着させることができる。しかし、そのパタンから外れた隠喩も存在する。 3 叙事詩が書かれることは…

壁の草(2013)

まだらの草をむすんで、壁の 指と指とでこじあけたすき間に 埋めこむ。 草の粒子、青いものを 乾燥させ、そのつど、花が 整然と咲く。 それは、園丁がおどろくほど 整った仰角、魚粉の 絞り具合、ほんとうに かすかなツマミの調節具合までが 完璧になされて…

投光器(2013)

食べること、食べる、 において、 噛むこと、歯と、歯ぐき、生物的な 舌によって操縦すること そのような消化の地獄の訓練をやる わたしたちは、眼球を開いて 日の出を迎える。 朝は、粘土にくるまれた雪の時から、 水をすくいとった するどい氷からにじみ出…

27.1.4

生産計画 糞ポエムの量産については計画に基づいた作業が必要である。 音像及び図像の組み合わせによる形式について調査を行う。 時間つなぎ とりでの運営において不可欠な要素が継続性である。とりでは、敵の攻撃からとりで構成員及び資材を防護し、とりで…