うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

王土をたがやす

 鋤をふる、鍬をふる、

 土の波をつくり

 種をまく
 
 わたしたちは、その手足の1つ

 1つが、土の力となり

 土の成長を点検し

 
 散らかった砂に

 荘園をつくる。

 

 何が?

 というのは、何が

 散らかっているかというと

 それは、

 肉、骨、内的器官

 すべては動体から

 分離したもの

 

 血の河は、どろりと

 砂へびと平行に

 曲がりくねり

 そうした、厳しい雲の下で

 オクソスに流れこむ
 

 援農隊、わたしたち

 こげ茶色の衆徒に先がけて

 鐘がなる

 王とその部隊が、銃と刀、

 火付けによって

 土地をならす。

 

 あのひとたち、かれらは浄財、

 過程において、土着の人種たちは

 根絶される。

 わたしたちの、黄金の収穫のために。

f:id:the-cosmological-fort:20191028050800j:plain