うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

中二階の窓から

 僧侶が鐘を鳴らした。

 緑の草のすきまから、

 虫が飛び出し、藪のなかにいる

 小型の猫が声をだした

 

 かれらは、中二階の窓にひたいを

 押しつけて、頭上をにらみつける。

 

 僧侶たちの、黒い装備がはためき、

 ひげと帽子にはさまれた

 顔から、ぶどうのにおいが放射した。

 

 土を掘り、骨の積層の

 さらに奥までもぐった位置に、

 かれらはぶどう酒の泉をつくる。

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