「サラの鍵」 - うちゅうてきなとりで

　Elle s'appelait Sarah

　制作：２０１０年

　監督：ジル・パケ＝ブランネール

　ヴィシー政権が国内のユダヤ人を一斉検挙し収容所に連行したヴェル・ディヴ事件を題材にした映画。

　主人公の夫の一族が住んでいたアパートを起点に、過去と現在とが相互に入れ替わり進んでいく。

　不幸な一生を送ったユダヤ人の孤児の行方を追うことで、関係者たちは真実を知る。この映画においては、真実は過酷だが知る価値があった。

　導入は、フランスのユダヤ人迫害事件を追う雑誌記者たちの様子から始まり、歴史紹介ドラマを連想させる。

　しかし、話が展開するにつれ、サラとジャーナリストの人生に焦点が移っていく。