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うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

契約と輪転

とりでポエム

 土の奥深くで、数えきれない

 死人が押し込まれ

 麦粒の山のように、塵と埃を食べながら

 再び出土するのを待った。

 

 作業員たちは、土にスコップを差し込んで

 埋められた電話線と、薬莢を摘出する。

 黒い手袋のかれら、すべての構成員の顔が、

 泥を塗られて光る。

 

 地盤のやわらかさ、石の、ふさわしい場所を

 考えて、契約者が

 土を調整した。

 鐘楼の横からは、太陽が腕を伸ばし、だれもが

 汗をかいた。

 死人の日はここだ、と言い、かれらは雲の影に指を置く。

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