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うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

新しい鐘

 金属のゆらぎの瞬間、
 枝と幹が、ピシピシと鳴り
 細かい雪の粒子がこぼれてしまう。

 
 そのとき朝日が、象牙色の
 雲を払いのけ、
 飲みこみたがる動物が
 姿をあらわす。

 
 音のパルスにあわせて
 四足の、生き物ではない大きな
 かたちが、鼻を鳴らした。
 それは吹雪の匂いを発した。

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