サヤト・ノヴァ(Sayat-Nova 1712~1795)はジョージア(グルジア)のトビリシで生まれたアルメニア人の詩人である。
ジョージア王朝に詩人、外交官として仕えた後、アルメニア正教の僧侶となり、トビリシや、アルメニアのハフパット修道院を含む教区で働いた。
1795年、イランのカージャール朝アーガー・モハンマド・シャーの軍隊がアルメニアに侵攻し、ハフパット修道院を占領した。かれはシャーの兵隊から、イスラム教への転換を命じられたが、拒否したため首をはねられた。
サヤト・ノヴァはトビリシの聖ゲオルギイ聖堂に埋葬されており、堂の入り口に墓碑銘が残っている。
※ ブログ管理人が映り込んでしまいました
トビリシ旧市街の夜景
写真中央の尖塔がアルメニア正教の教会、山頂にあるのがナリカラ要塞です
セルゲイ・パラジャーノフ(グルジア生まれのアルメニア人映画監督)はサヤト・ノヴァの生涯をモチーフにした映画「ざくろの色」を制作した。
※ 聖ゲオルギイ(St. George)について
Wikipedia情報では、竜退治の聖人伝説はジョージアで成立したとされている。ジョージア国旗の中央には聖ゲオルギイ十字(イングランドと同様のもの)が採用されており、またトビリシの自由広場には聖ゲオルギイ像が立っていた。