制作:2002年
監督:サム・メンデス
Road to Perdition
マフィアのドラ息子に家族を殺されたトム・ハンクスが、生き残った息子とともに復讐をおこなう映画。
ダニエル・クレイグがしょうもないバカ息子を演じている。また、ジュード・ロウは変質者のような殺し屋役を演じる。
登場する人物はほとんどマフィアや殺し屋であり、自分たちが天国に行けないということを自覚している。それでも、家族という思い入れは強固であり、切って捨てることはできない。
息子は殺し屋の父を慕っており、親分のポール・ニューマンも、ドラ息子をかばった。
風景や、舞台の色合いが鮮やかでよい。車、マフィアたちのコート、帽子、田園風景、海辺の白い小屋の図像が印象的である。
物語はアメコミ原作のため、漫画的な調子である。調べたところ種本は『子連れ狼』だという。同じ時代の旅でも「ペーパー・ムーン」に比べると親子の連帯表現は浅い。
音楽はトーマス・ニューマンという人物だが、「ブリッジ・オブ・スパイ」も担当しており気に入った。