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うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

肺と霧

とりでポエム

 冬の日が、いま
 肺を照射した。

 
 ハニカム構造の、宿坊の
 1つ1つから、門徒たちが
 おそるおそる顔を出している
 シャチの肺を。

 
 生まれては
 死ぬ、幼生の
 血のひもを
 伝っていく。

 
 粒の影は、ゆっくりと
 落ちていく。
 霧箱と、それを
 両手で支える
 いまわしい、
 胞子の王を
 わたしは見た。

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