原題:Le Rafle, The Round Up
公開:2010年
監督:ローズ・ボッシュ
ナチスドイツ占領下のパリで、約2万人のユダヤ人が警察、民兵、ドイツ軍により強制連行された実話を基にした映画。
子供たちが悲惨な運命をたどることが明らかなので、物語はかなり暗い。しかし、看護婦や近所の住民、神父、消防士、また一部の警察官たちも、事態の異常性に気が付き、できる範囲でユダヤ人たちを助ける。
歴史的事実は悲劇だが、映画の結末は救いを残している。
パリのユダヤ人たちの生活・災難と、ヒトラー、ヒムラーやペタン、ラヴァルら指導者たちの会話が相互に展開され、状況を理解させるための配慮がなされている。しかし、有名人物はあまり似ていなかった。
◆メモ
民兵、親衛隊員、極右、共産主義者、憲兵等、映画のなかの悪役がよく腕章をつけている印象がある。