うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

糸との草

 声を聴いた、糸をわけてほしいという
 あぶくとともに、沼の奥から、こんな真夜中にも
 かかわらず、
 脳に負荷のかかる声が聴こえる。
 人びとをあみあげる糸、
 脳の、球体的な部分をつくる糸、
 そのような、
 わたしたちの日々の沼を波立てる
 あらゆる糸が、魚たちには必要だった。
  

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