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うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

粘菌の格子

 てのひらから、手首、腕の骨と骨のくぼみ、主たる腕骨の峰をとおっていく水の音がする。

 純度の高く、冷たい音のする水。

 海の近くの工場から、運ばれてきた。

 わたしは、赤い舌と耳をもつ技師たちにたのんで、

 長い血液ラインをつくってもらった。

 気持ちの水は、そのラインをつたって注ぎこまれた。

 より糸のように、複数の線が組み合わされて、

 国の者たちは、おなかのなかで

 菌を育てていく。

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