2015-11-18 収穫 とりでポエム ようこそ、という山羊の顔の、 重なった言葉に連れられて やってきた。 まるで重なりあった、火の環どうしが 波長をそろえるように、 言葉は落ちる。 一片の文字と音が 土ぼこりをたてて、それでも 実行者は出てこない。 間者たちのが泥の層にもぐりこんだ。 埋め殺しにされた、川魚が 浮いている。 収穫のとき 汚れを指でぬぐい、 わたしたちは魚を手に入れる。