うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

収穫

 ようこそ、という山羊の顔の、
 重なった言葉に連れられて
 やってきた。
 
 まるで重なりあった、火の環どうしが
 波長をそろえるように、
 言葉は落ちる。
 一片の文字と音が
 土ぼこりをたてて、それでも
 実行者は出てこない。
 
 間者たちのが泥の層にもぐりこんだ。
 
 埋め殺しにされた、川魚が

 浮いている。
 
 収穫のとき
 汚れを指でぬぐい、
 わたしたちは魚を手に入れる。

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