2015-10-29 冬の日 とりでポエム 山の根を抜けて、 石を登り 高台にやってきた。 規則的な 石膏の頭部の上には、それはそれは、 粉末的な 天気があった。 不意に、背後から、 銀のじょうろを手に持って、 顔、顔に水をやる 児童の姿が浮かび上がる。 かれらの影は 鷲やコンドルのように、骨をついばむ。 羽を展張し、 神仏の柱を立てる。 水を浴びる 石膏の頭、 わたしたちはそれらを掘り起し、 口をふさぐ。