潜水艦の構造、各国の運用制度、歴史等を概説する本。
潜水艦の誕生は米独立戦争における1人乗りのタートル号とされ、その後改良発展していった。
潜水艦乗組員、潜水艦長は海軍の中でもエリートであり、様々な技術を習得し、精神力を鍛えなければならない。士官教育については米英でも差があり、アメリカでは特に原子力技術を重視して学ぶ。イギリスでは、主に戦術に的を絞った教育が行われる。
潜水艦任務は過酷、単調、退屈であり、狭い空間に長期間閉じこめられるためストレスの解消方法が検討された。Uボートの時代から現代の原潜まで、潜水艦では質の良い食事を出すように決められている。
シフト勤務のため、ベッドは3人で2台を共有することが通常である。過酷な環境で有名なUボートでは、下級の水兵は魚雷の上で寝ることになった。水は貴重なためシャワーを浴びることもできず、油まみれのまま服も変えずに何週間も過ごした。
アメリカの原潜運用はリコッバー提督によって創始された。
潜水艦の目的には、水上攻撃、偵察、ミサイル攻撃等がある。SLBM(潜水艦搭載弾道ミサイル)は戦後開発が進められた。
世界の潜水艦―Uボートからハイテク潜水艦まで (世界の傑作機別冊―Graphic action series)
- 作者: 坂本明
- 出版社/メーカー: 文林堂
- 発売日: 2005/08
- メディア: ムック
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