うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

土偶をつれて

 サラバンドにあわせて
 波長に、足の裏を
 器用に乗っけるように
 植物が歩く。
 
 思い出の、祖父らの
 工具を使って、
 正しくくりぬかれた、
 土偶の首、これらを
 わたしは受け取った。
 
 手と手をつなぎ、
 群れはゆっくり散開し、
 対流圏の奥へ
 奥へと
 沁みこんでいった。
 
 そうした、現象をふまえて
 朝焼けを見ると
 おもしろい。
 
 本当に
 この日が来た。

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