色川武大は麻雀の本も含めてほとんど読んだ。麻雀プロとしての経歴が有名だが、若いときから作家志望だったらしく賞などに応募している。
戦時体制下で彼は中学を無期停学になり、ニート生活をはじめた。運は結局原点(ゼロ)に戻る。実力は負けないためのものである。
運は決定的だが、根底にあるのは理論、合理的思考である。理論だけで測れないものを彼は運として扱っている。
バカは人生には負けてしまう。彼は徹底的に勝敗、白星黒星にこだわる。
自分のペースと戦術を維持しつつ他人と協調すること。いかに魅力を生み出して他人の目をひくか。人間の人生は戦いが基調だがときには協調も欠かせない。魅力がないということはまわりに死ねとおもわれることである。生きる権利などというものは実際にはない。