うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

失われた制御部

 赤い銅でできた雲が
 軌道を走っていった、
 黒い音を立てながら。
 
 横腹の装甲板を
 四角い眼の人たちが
 なでては離れていった。
 
 ごろごろと
 光の車輪を転がして、
 雲の中枢には、暗号化された
 車長の首が1つ。
 
 あのときだ、首の海の
 向こうの首へ
 放射状の声が響き渡ったのは。
 
 律令の歌の声が。

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