うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

銀の水とところ(2012)

 あるとき、ちょうど、湿地のとぎれるところ
 ゴム靴の裏から、冷たい対応の人たち
 窓とのりしろの
 それからかれらは抜けた

 

 自分たちの色と紙のついた像が足から
 はるか水平線まで延びている
 なんと間抜けな引き延ばされた
 かれらのにせのすがた。

 

 銀色のみずうみの裏を通っているのを
 確認した。

 

 映写する 転写の日
 輪の火
 かれらは湖面を進んだ
 赤さびに覆われた舟に乗って。ところが
 下から上に沈んだ。

 

 不動の音のない水面によっては
 こうしろああしろと
 不毛な声。