あるとき、ちょうど、湿地のとぎれるところ
ゴム靴の裏から、冷たい対応の人たち
窓とのりしろの
それからかれらは抜けた
自分たちの色と紙のついた像が足から
はるか水平線まで延びている
なんと間抜けな引き延ばされた
かれらのにせのすがた。
銀色のみずうみの裏を通っているのを
確認した。
映写する 転写の日
輪の火
かれらは湖面を進んだ
赤さびに覆われた舟に乗って。ところが
下から上に沈んだ。
不動の音のない水面によっては
こうしろああしろと
不毛な声。