うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

古い壁実験(2012)

 次のとおりわたしは教わった、かれが、太陽光線のつくる

 白い束、焼けただれたカーテンと、断熱材の壁の表皮をたばねる

 総経理になると、さまざまなどうぶつの

 うごきをまかされた

 朝、おきると自分のからだは

 これまでにかれに対してあびせられた

 高慢なことばを、鋳型に入れて、紫と青のまだら色の

 土偶のすがた、かれは土偶の特性を帯びた

 赤土のふとんから出て、次のものに囲まれている

 のを発見した

 太陽の模型、さわると、光の粒子が菌糸のように指に

 まとわりついて、はなれなくなる、また、伝統的な容器

 どんな人ももっているはずだが、中世の銅貨のかたちをしたもの

 円をつくり、中心に正方形の深い穴があった

 時間あたりの脳みそを、吸いだす、小型の

 注射器で抽出した

 老化するにともなって、頭部は中身が減っていくとおもう

 さいごに、すべての脳みその、あたたかい湯気が抜けて

 すすのある建造物の屋上、コンクリート辺のタイルのすき間に

 深緑のコケが生えて、やわらかい感触がする、

 柵の先を見たところ、白いもやの層があった、その下に

 かれのすむ都が広がり、垂直に

 突き刺す線が、まばらな間隔で、あれ、

 これは清掃工場か、または、信心深い

 僧侶が焼身自殺をするための

 柱頭かもしれない

 忘れたものごと

 

 子供の幽霊が、音のない静かなろうかをとおりすぎる

 

 もともと生きたことがなく、今後も絵模様の内部にしか

 姿を示さないもの、黒い髪が、さわり心地がよさそうだとおもう