うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

牛の音、音と牛の道(2012)

 山の切りくずしたかけら、山と山のすき間にひそむように、くちばしのあるどうぶつたちがうわさをした、声のしぶきと霧は、暗い物干場、泥の内部からしぼりだされる水のあたりでうごかなくなった、わたしは金属的なにおいが、むこうからたちのぼってくるのを発見して、ひとつの交換機は眼の容器から、山にいたる道をうばってしまった、という知らせが、きのうとついさっき、二重になってやってくる、どうぶつは空をとんだ、糞のにおいがして、牛がわたしの部屋をおとずれる、冷蔵庫のなかに氷がつまっていて、牛の触覚はえものをもとめて波形をえがいた