うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

高気圧の城(2011)及び付録

 めりめりときしんで、しっくいか、コンクリートか、
 なにか四角い構成でつくられた屋根と、天井が
 ひしゃげていき、わたしのもっている図書と、
 わたしのからだは弓なりにたわんで二度と
 もとにはもどらない 輪郭のない、
 暗いかたまりの雲が地上のすれすれまで
 沈みこんだので、たてものの上の部分や電気の
 道はどこも同じように歪曲してしまった

 

 すべての腕は体幹にまとわりつき、甲殻類の表面を
 もった、節ばった指は熱と、はねかえるちからを
 おさえつける、それが、木にからみつく
 ヘビの絵に似ているとおもった、ひとの頭部だけを
 おぼえることができる人形、風船にかかれた
 高僧のツノと触覚、皮フをピシピシと
 叩く、冷えきった風がわたしの側頭部にぶつかる
 もうだいぶ、水たまりが残ったまま、黒いゴム性の
 蚊のまとまりを巡回している

 

 島嶼部では、葉っぱは腐敗することがないといわれた
 空がきれいになってからは、城よりも
 さらにのぼったところの、透明の層から直接
 低温の空気がながれこむ、肺のなかに
 いくつもの電源系統が通り、わたしたちは結晶に
 ならなかった
 運動がにぶくなり、おしこめていた、ひからびた
 おもいでが発光をはじめる

 

 ゴミポエムの特徴……書いてから数日たって読みかえすと笑えないほどくだらない。くそが、死ね、などと自分のしたことに注釈を加えたくなる。