うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

監視(2011)

 うすくひきのばされた、白い
 鉱石の柱に、鳥とその他の
 飛翔物がとまる
 大気は静かなので、計器の針は
 ほとんどゆれることがなく、発光する
 波をとおして数字がとびかう図像が
 よく見えた、きのう
 生まれたどうぶつは
 きょう埋められた、影のない
 不思議な帯に、からだ、わたしの
 むかしの姉妹がつぎはぎをあてていたような
 細胞とそのあつまりを刺し貫かれて、頭部は
 ゆっくりと締めつけられていった
 ふと、空をただようエコーが
 海面を連想させるような変調を
 きたして、昆虫の触覚と
 目玉にとりつけられたアラームが
 点灯する
 たての線、白い線が時間にあわせて
 のびていき、土のあちこちに
 くりぬいておいた、赤外線、
 家族装置の管から
 不潔なつばをためこんだ蚊とコバエの
 集団が発生した
 人のかたちの像がことばをつぶやいて
 むしゃむしゃと食べる