うすくひきのばされた、白い
鉱石の柱に、鳥とその他の
飛翔物がとまる
大気は静かなので、計器の針は
ほとんどゆれることがなく、発光する
波をとおして数字がとびかう図像が
よく見えた、きのう
生まれたどうぶつは
きょう埋められた、影のない
不思議な帯に、からだ、わたしの
むかしの姉妹がつぎはぎをあてていたような
細胞とそのあつまりを刺し貫かれて、頭部は
ゆっくりと締めつけられていった
ふと、空をただようエコーが
海面を連想させるような変調を
きたして、昆虫の触覚と
目玉にとりつけられたアラームが
点灯する
たての線、白い線が時間にあわせて
のびていき、土のあちこちに
くりぬいておいた、赤外線、
家族装置の管から
不潔なつばをためこんだ蚊とコバエの
集団が発生した
人のかたちの像がことばをつぶやいて
むしゃむしゃと食べる