うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

『メキシコ現代史』

 時系列に政治的な出来事を羅列するだけで退屈だった。

 メキシコ革命後の混乱は、ポルフィリオ・ディアスの長期政権によって抑えられていた。彼の引退後、ふたたび国内の軍人が反乱を繰り返す。カマチョ大統領の時代から政治的安定の追求がはじまる。サリーナス大統領の改革によって、メキシコは経済的に先進国及び米国と関係を深くしていく。

 メキシコにおいては労働組合が大きな力を持っており、社会主義も弱者救済の方策として一定の支持を得てきた。メキシコ革命以来、カトリック教会は土地と財産を占有する集団として政府から迫害を受けてきたが、近年になり対立は解消された。

 メキシコにおける麻薬犯罪の起源は一九七〇年代にある。米国からきたヒッピーたちが、太平洋岸の州に滞在し、農民が大麻を栽培することで財産を得た。その後米国政府と協力して麻薬マフィアの摘発がおこなわれ、一時は衰退する。しかし、コロンビアのマフィアとメキシコマフィアが提携することで新興勢力が生まれ、官憲の中にも協力者がいたために、現在では深刻な問題となっている。

 チアパス州におけるサパティスタの反乱は、先住民たちの不満に左翼ゲリラが乗ったものだと著者は考えている。

 

 メキシコの外交は、海外による資本独占からの解放が第1の課題だった。

 

メキシコ現代史

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