うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

壁の草(2013)

 まだらの草をむすんで、壁の
 指と指とでこじあけたすき間に
 埋めこむ。
 草の粒子、青いものを
 乾燥させ、そのつど、花が
 整然と咲く。
 それは、園丁がおどろくほど
 整った仰角、魚粉の
 絞り具合、ほんとうに
 かすかなツマミの調節具合までが
 完璧になされており、
 
 家主や、
 それ、
 家主、白髪の計算師は
 園丁の首を切った。
 
 歯の白い、口の白い、幼い
 利発利発した女の子たちがにぎやかに
 囲んでいる、その中央の
 水盤に乗っかった技術員の首
 首は、新鮮で黄色い。