うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

『深紅の帆』アレクサンドル・グリーン

 船乗りの手で育てられた娘アッソーリは、町で仲間外れにされていた。森の中で出会ったエグリから、将来、赤い帆に乗った王子が迎えに来ると予言される。
 富豪の家に生まれたグレイは、家を継ぐことに満足できず、船乗の修行をして自前の舟を用意し、深紅の帆を張ってアッソーリを迎えに行く。
 周囲の声に惑わされず、運命を信じることによって2人は目的を達成する。
 時間の速さは場面によって変化する。昔話のように簡潔に進む場面と、航海の様子や航海術の説明等、細かく記述される場面とがある。
 大きな起伏があるわけでもなく退屈な本だが、文章に嫌なところがない点、具体的な地理のない抽象的な世界を舞台にしている点、ありきたりな魔法や怪物が出てこない点等、参考になる箇所は多い。

 

深紅の帆 (フレア文庫 (5))

深紅の帆 (フレア文庫 (5))