うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

青銅のふくろ

となりの男、黒いすすでできた、大きな眼球の

尋問官の、肩や、腕から立ち上る蒸気を

確認する。

わたしは確認した。

地下牢はとても暑く、高濃度の

音素のたばが繰り返し、床を走る

ねずみたちをつつく。

それで。

やさしいことのつぐないをしながら、

あわせて、昆虫的な射撃号令が鳴りひびく。

壁と壁、沁み出る地下水と地下水との間に。

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