うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

長い石の顔

わたしは袋詰めされた

多数の顔を見る。

各個の差を埋めるように、それはもう

粘土とパテで、ていねいにみぞを

補修するように、僧房の床に整とんされた

顔、顔は。

顔の連関は、眼球のソケット、鼻、口、その他の

装置のすべてが泥でふさがれており

袋の中で無言の息をしているのを

わたしは見た。

わたしは、無言ではなくそれら顔面が

息をひそめて、機会を

うかがっているに違いない、と思った。

小さな、森と畑の中の僧房に

おいて、

細い雨と、虫の鳴き声が合成される。

とても古代的な音がする。

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