うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

「天国の日々」

制作:1978年 監督:テレンス・マリック Days of heaven 兄・妹・兄の恋人の3人組がテキサスの大農場にやってきて、季節労働者として働く映画。 映画の見どころは農場の風景と夕暮れ、朝方の景色、風情のある農具である。 風光明媚な麦畑で働き、夜はキ…

たとひわれ死のかげの谷を農王系 15 途方もない網

15 途方もない網 たとひわれ死のかげの谷を農王系 - 15 途方もない網 たとひわれ死のかげの谷を農王系 たとひわれ死のかげの谷を農王系 あらすじ…… 石英の星の下に生まれたわたし、ナーナーが農王系に拉致され、教育戦を指揮し、敵を亡ぼす物語 たとひわ…

『Moscow 1941』Rodric Braithwaite その3

工場が閉鎖し、また食料配給も止まったため、労働者たちの不満が蓄積した。市から逃亡しようとする工場長や幹部たちを労働者がとらえ、車両や荷物を破壊し、市内に連れ戻した。 市内の恐慌を知らされたスターリンは外出禁止令を発し、また工場や商店を通常通…

『Moscow 1941』Rodric Braithwaite その2

正規軍に加えて、大量の義勇兵が徴発された。多くの男女学生、農民、映画関係者、文学者たちが義勇兵として戦争に参加した。 しかし、モスクワにおいてはその大多数が志願であり、だれもが前線に行きたがった。 従軍作家シモノフは、前線の様子が、かつての…

『Moscow 1941』Rodric Braithwaite その1

ロシア・ソヴィエトの首都であるモスクワと、その住民、また政治家や軍人を中心に、かれらがいかにドイツ軍の侵略に耐えたかを説明する。 当時のモスクワの様子が細かく書かれており、知らなかった情報が多数含まれていた。 この本は、中国を旅行している最…

『短篇集 死神とのインタヴュー』ノサック

ハンブルク空襲の最中に、若い軍人に助けられた女の話。語り手は、女から軍人本人または軍人の親類ではないかと勘違いされる。 ――大きな激動の時代には、われわれはみんな互いに似通ってくるのだろうか。あるいは、こういう時代には、個々人のもつ考えが壊れ…

『エネルギー問題入門』リチャード・ムラー その2

3 代替エネルギー 太陽、水力、風力、原子力等、それぞれに強力な信奉者がついておりまともな議論は容易ではない。 太陽エネルギーは急速に発展しているが、かぎとなるのは導入コストや維持費、効率である。運用に人件費がかかることから、途上国で発達する…

『エネルギー問題入門』リチャード・ムラー その1

エネルギーに関する正確な知識を得ることにより、正しいエネルギー政策を導くことが重要である。 エネルギーは軍事経済の両面において国家の安全保障の中核に位置する。 また、エネルギーに関する定説や報道は、しばしば実態とかけはなれていることが多いた…

「サラの鍵」

Elle s'appelait Sarah 制作:2010年 監督:ジル・パケ=ブランネール ヴィシー政権が国内のユダヤ人を一斉検挙し収容所に連行したヴェル・ディヴ事件を題材にした映画。 主人公の夫の一族が住んでいたアパートを起点に、過去と現在とが相互に入れ替わり…

報告歌

スキュラには慈悲はあるのか青々と輝く海で拷問という カザリドリが地下水脈を降りていくじょうろで呑んだマントルの露 尋問部屋に入れば夏の墓堀はソテツの国で虫捕りをする

『帰ってきたヒトラー』ティムール・ヴェルメシュ

現代ドイツによみがえったヒトラーは芸人としてテレビに登場し、やがて人気者となる。 ネオナチに襲撃されて以降は、自由の闘士として各政党からもスカウトが殺到し、ヒトラーは自分の政党を新たに立ち上がる。スローガンは「悪いことばかりじゃなかった」。…

『今日われ生きてあり』神坂次郎

特攻隊員の遺書、整備員や周辺住民の手記等をまとめた本。 著者は航空基地の通信員として働いた経験のある作家ということである。 特攻隊員の陰に隠れて、批判から逃れようとする戦争指導者や指揮官の姿勢はよくない。 *** 特攻に志願した者の大半は学徒出陣…

善き人

最近は、ホロコーストとボスニア内戦の本、ホップカークの本を読んでいた。 歴史が、殺人と拷問の博物館のように見えることがある。この世には、何1つ当たり前のものはないと感じる。 ◆時計 『Into that Darkness』の主題である、収容所長フランツ・シュタ…

『ソドムの百二十日』サド

フランスの小説家サドによる幻想文学。 本書の構成は以下のとおり。 ・背景 ・登場人物 ・計画 ・訓示 ・日課次元 ・記録 計画によって集められた少年少女は、4人の変態権力者の変態行為の犠牲になる。あわせて、4人の中年女が自分の経験した変態行為を話…

「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」

制作:2003年 監督:ケビン・コスナー 暗い過去を持つ牛追いたちが、悪徳牧場主と主が雇った殺し屋を倒す映画。 ケヴィン・コスナーとロバート・デュバルの復讐は筋が通っており、村人たちも協力する。 コスナーと独身女性との交流が、特に後半はくどい…

たとひわれ死のかげの谷を農王系 14 捕獲

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『続・突破者』宮崎学

『突破者』を出版した後の著者の活動について自ら回想する本。 宮崎学は、現代日本をとりまく抽象的な正義を否定する。それは清潔な市民による正義であり、社会から不潔なものを全て抹消しようとする世界観である。 平沼騏一郎が司法官僚の時代、かれは被差…

『外人部隊』フリードリヒ・グラウザー

モロッコ駐留の外人部隊に所属する兵隊たちの話。それぞれ違う国からやってきた隊員たちは、真偽の怪しい自分の経歴について話す。逃げ出した者、高貴な生まれだが没落したもの、社会から外れたものが多数存在する。 部隊では尼僧院での売春が蔓延しており、…

『堕落論・日本文化私観』坂口安吾

評論・エッセイ類を集めた本。 だいぶ昔に一通り読んだが、改めていくつかを読み直した。 ◆小説・文学について 現実の代用としての言葉を否定し、絶対的な言葉こそが芸術となる。言葉は現実の模写や代用品ではない。 ――言葉には言葉の、音には音の、色にはま…

「ラストエンペラー」

制作:1987年 監督:ベルナルド・ベルトルッチ 清朝皇帝のち満州国皇帝溥儀の一生についての映画。幼児皇帝の不自由な身分から抜け出したい一心だった人物が、過去の栄光と、祖国復活の夢に惑わされて再び操り人形になる。 溥儀の人生は思い通りにならず…

古い沿海地方へ

大気のうすい、晴れた日に 岩にのぼった。 遠い木製の環から 取り外され、積み上げられた 岩の継ぎ目には 力強い 茶色と緑の植物がある。 わたしは、空の対角から 白い虎が現れるのを目撃した。 動物はわたしたちの符号を知っている。 それらは、土をなめて …

『謀略戦 陸軍登戸研究所』斎藤充功

元職員らの証言を聞き出し全貌を明らかにするという形式をとる。 *** ・登戸研究所は各特務機関や中野学校と密接なつながりがあった。職員の中には、終戦後すぐに行方不明となり、中国人になりすまして生活をしていた者もいたという。 ・特に、米本土に影響…

『誘拐』本田靖春

小原保(こはら たもつ)による村越吉展誘拐殺人について書かれた本。 事件の状況、警察による捜索と取り調べ、被害者と犯人の生い立ちなどを検討していく。文章は落ち着いているが、事件を通して浮かび上がる世の中の特性が細かく書かれている。 犯人の生い…

『パウル・ツェラン詩文集』

代表的な詩とすべての詩論を収録した本。 詩の翻訳はいくつか読んだことがあり、大変印象に残っている。 *** 有名な「死のフーガ」をまた読んだところ、以前よりホロコーストの風景が露骨に表現されているように感じた。 ――彼は口笛を吹いて自分のユダヤ人ど…

「スポットライト 世紀のスクープ」

制作:2015年 監督:トム・マッカーシー カトリック神父の性的虐待を調査する記者たちが題材の映画。 タイトルは、ボストン・グローブ紙内の調査報道コーナーに由来する。 演出や展開は地味だが、教会の隠ぺいシステムを追及し、被害者たちの実態を表に…

スパイマスターの歴史

はりがねを巻くには、 夜、窓が沼のなかに 沈んでいき 金色の砂嵐が わたしたちの 幕舎におおいかぶさるのを 時計で、きっちりと 記録しておくようにと であれば きまりを守ること。 わたしは 多肉植物を食べすぎた。 夏のあいだも 装置にもぐりこみ 夢を見…

『近現代日本を史料で読む』御厨貴

各時代ごとの政治家、官僚、軍人等の日記を紹介する。 1つ1つの章は短く、各歴史的人物とその日記のガイドのようなものである。 日記は歴史的事件から間をおかずに書かれるため、改変の度合いが少なく、当時の状況を細部まで知ることができる。 一方で、記…

『千日の旅』石上玄一郎

石上玄一郎(いしがみ げんいちろう)(1910-2009)は札幌出身、東北で育った小説家である。 この人物を知ったのは、田中清玄が自伝のなかで、かれが尊敬すべき中学の同級生である、と言及していたからである。 作品のほとんどは、仏教的な世界観の影響を受…

おそろしい牢屋

古い本だが『江戸の刑罰』(石井良助)を読んでいたところ、牢屋敷における慣習のあまりの理不尽さに笑ってしまった。 牢内では、牢名主の指揮のもと、人口調節のために囚人を殺すことがあった。 ――入牢者が多いと、一畳に9人も10人も並んで、文字どおり…

『陸軍登戸研究所の真実』伴繁雄 その2

植物、作物に対する病原菌兵器の開発が行われ、大陸で実験された。しかし結果は不明確である。 風船爆弾に牛の病原菌兵器を搭載し米本土を攻撃する計画もあったが、中止になった。 電波兵器(1科) 怪力光線、殺人光線ともいわれる「く」号は、怪力電波によ…