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うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

映画メモ

「スポットライト 世紀のスクープ」

制作:2015年 監督:トム・マッカーシー カトリック神父の性的虐待を調査する記者たちが題材の映画。 タイトルは、ボストン・グローブ紙内の調査報道コーナーに由来する。 演出や展開は地味だが、教会の隠ぺいシステムを追及し、被害者たちの実態を表に…

「レヴェナント」

制作:2015年 監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 息子を殺された男が、瀕死の状態から甦り復讐する物語。 実在の人物を基にした話だという。調べたところ、混血の息子の存在はフィクションらしかった。 厳しい自然の風景と、アメリカ人、フ…

「アメリカン・ギャングスター」

制作:2007年 監督:リドリー・スコット 1960年代末から70年代にかけてニューヨークで活動した、黒人麻薬ディーラーについての映画。 マフィアの立身出世と、汚職警察のなかで公正を貫く刑事の話とが交差する。 フランク・ルーカスはベトナムから…

「トラフィック」

制作:2000年 監督:スティーブン・ソダーバーグ 麻薬戦争に関わる3つの風景をまとめた映画。 ・メキシコの麻薬組織と警察 ・合衆国の麻薬対策本部長とその家族 ・麻薬マフィアの家族と、マフィアを追う刑事たち 刑事や判事の力が弱く、麻薬の蔓延や、…

「ドライヴ」

制作:2011年 監督:ニコラス・ウィンディング・レフン Nicolas Winding Refn 自動車工場で働くかたわら、スタントマンや犯罪者の逃亡手伝いをする運転手の映画。 主役の出自は不明だが、高い戦闘力を持っており、ほとんど銃を使わずに町のチンピラたち…

「NO」

制作:2012年 監督:パブロ・ラライン チリの独裁者ピノチェト信任投票についての映画。画質や撮影はあえて粗雑につくられている。 冷戦が終結し、合衆国の支援を受けていたピノチェトは後ろ盾を失いつつあった。 主人公や、広告会社の仲間たちは、人び…

「チャイナ・シンドローム」

制作:1979年 監督:ジェームズ・ブリッジズ 原発事故を偶然目撃したアナウンサーと撮影クルーが、事態を隠ぺいしようとする会社と戦う映画。 かなり低予算なのか、画面やセットはチープである。BGMはほとんどない。 しかし、組織の隠ぺい工作や圧力…

「ブラザーフッド」

制作:2004年 監督:カン・ジェギュ 朝鮮戦争に巻き込まれた兄弟の映画。弟を助けるため戦功をあげようとする兄は戦争マシンになってしまい、やがて弟は兄に反発する。 韓国映画特有の暑苦しい人情劇が特徴的である。 戦闘、郷土防衛隊による赤狩りは迫…

「殺人の追憶」

制作:2003年 監督:ポン・ジュノ 田舎の中世的な刑事たちと、ソウルからやってきた刑事が協力し、連続強姦殺人事件の犯人を捜す。 寂れた畑と家屋の景色や、そびえたつ工場、色あせた映像にこだわりがある。 田舎刑事は厳しい尋問、拷問で自白させよう…

「菊次郎の夏」

制作:1999年 監督:北野武 子供が離別した母親の家に行くのでビートたけしは付き添いをする。 登場するのは、皆まっとうとは言えない生き方の人びとである。しかし、かれらも人間的なおもいやりを持っている。 たけし子飼いの芸人たちによるネタがおも…

「メランコリア」

制作:2011年 監督:ラース・フォン・トリアー 地球への惑星衝突をテーマにした映画。 精神疾患のある花嫁が、自分の結婚式をぶち壊し夫と破局する劇が第1部、地球の滅亡を受け入れる人びとの様子が第2部。 第1部の悲劇の結婚式は非常におもしろい。…

「ミッシング」

制作:1982年 監督:コスタ=ガヴラス ピノチェトのクーデタによって殺戮される人びとと、それを支援する合衆国が背景にある。 チリで行方不明になった一人息子を探す父親の映画。息子は、チリのクーデタの背後に合衆国が関与していることをかぎつけてい…

「オールド・ボーイ」

制作:2003年 監督:パク・チャヌク ネタバレ注意 日本の漫画が原作ということで、各所にデフォルメされた人物、設定が登場する。 内容は、個人的な恨みや思い入れからくる復讐劇であり、登場人物たちにとっては一大事だろうが、わたしはそこまで入って…

「グランド・ブタペスト・ホテル」

制作:2014年 監督:ウェス・アンダーソン 架空の国にあるホテルのコンシェルジュが主人公の映画。こっけいで非現実的な登場人物が登場し、殺された老女の遺産をめぐって事件が進む。 人物たちのやりとりや動きに、笑える箇所がある。 平面図を意識した…

「HUNGER/ハンガー 静かなる抵抗」

制作:2008年 監督:スティーヴ・マックイーン 3部構成……囚人と刑務官の風景、神父との対話、ハンガーストライキ 収監されたIRA活動家が、政治犯としての地位を求めて抵抗を行う。刑務官や警察たちは、活動家らに対し無慈悲な暴力行為、人権侵害を加…

「偽りなき者」

制作:2012年 監督:トマス・ヴィンターベア 「007 カジノ・ロワイヤル」のマッツ・ミケルセンが主演のデンマーク映画。 主人公が子供の嘘で冤罪を被り、村人から攻撃される映画。 善意や正義が暴走した場合、作中のような事態になることを確認した。…

「キャピタリズム」

制作:2009年 監督:マイケル・ムーア アメリカの格差問題に焦点をあてる映画。適切なコントロールがなされず、政治と癒着した企業が、自由競争の名の下に国民の大多数を貧困に追い込む状況を描く。 住宅ローン、医療費負担増大、学費の値上げ、過度の民…

「ジャージー・ボーイズ」

制作:2014年 監督:クリント・イーストウッド 実在のバンドであるフォー・シーズンズを題材にした映画。元はミュージカルだという。 随所に挿入される歌が場面や展開に合っており感動する。 貧しいイタリア系の若者たちが立身出世していくが、やがてト…

「最強のふたり」

制作:2011年 監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ 障害者の大富豪と、スラム出身の若者(移民2世)が介護をきっかけに意気投合する映画。 人種や育ち、嗜好等全て違うが、それでもお互いに友人になれることを示す。 若者のジョークがおも…

サヤト・ノヴァの墓

サヤト・ノヴァ(Sayat-Nova 1712~1795)はジョージア(グルジア)のトビリシで生まれたアルメニア人の詩人である。 ジョージア王朝に詩人、外交官として仕えた後、アルメニア正教の僧侶となり、トビリシや、アルメニアのハフパット修道院を含む教…

「ナイロビの蜂」

制作:2005年 監督:フェルナンド・メイレレス 原題はthe constant gardener. ジョン・ル・カレが原作だがまだ読んでいない。 不正を追及する人びとを描く映画。 イギリス外交官の妻は、英国と製薬会社による不正を追及するが抹殺される。外交官は、妻の…

「ダラス・バイヤーズクラブ」

制作:2013年 監督:ジャン=マルク・ヴァレ HIVで余命30日を宣告されたカウボーイが、自分や、同じ病気の人間のために薬を密輸入する。 カウボーイは許認可権を持つ役所に反抗し、未承認薬を販売するが、それは慈善の心に基づくものではない。あく…

「セブン」

制作:1995年 監督:デイヴィッド・フィンチャー ブラッド・ピットとモーガン・フリーマンが猟奇殺人犯を追う映画。先日久しぶりに観た。 七つの大罪になぞらえて殺人を行う犯人に、ブラッド・ピットたちが翻弄される。 映画全体に人間性への疑いが漂っ…

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」

制作:2000年 監督:ラース・フォン・トリアー 悲惨な生活のなかで唯一のいきがいが、ミュージカルとその空想にひたることである。 大家に裏切られる一方、同僚たちは終始ビョークに対して誠実である。「ドッグヴィル」のような、人間の醜さそのものを描…

「スターリングラード」

制作:2001年 監督:ジャン=ジャック・アノー Enemy at the gates 狙撃の仕事をほったらかしてジュード・ロウと女優が交流する映画。 市街戦の様子は悪くないが、メインとなる話にほとんど関心がわかなかった。 何かもっとよい作り方はなかったのだろう…

「バーディ」

制作:1984年 監督:アラン・パーカー 鳥になりたいという夢想癖の青年について。帰還兵のPTSDをテーマにしているが、単純な不幸物語では終わらない。 ニコラス・ケイジの身なりや、ピーター・ガブリエルの音楽が80年代を連想させる。 バーディ [D…

「それでも夜は明ける」

制作:2013年 監督:スティーヴ・マックイーン 12 years a slave 原題は「奴隷の12年」。北部に住むバイオリニストの黒人が奴隷商人たちに拉致され、奴隷に仕立て上げられ、南部の農園に売られる。 19世紀の体験記を映画化したもので、話は極めて単…

「ワールド・オブ・ライズ」

制作:2008年 監督:リドリー・スコット Body of lies 中東でテロリストを追跡するCIAを描く。 冷淡な上司のラッセル・クロウと、現場に密着するディカプリオの対立がかぎとなる。しかし、ディカプリオも特に人道主義者・博愛主義者ではない。 CIA…

「ブリッジ・オブ・スパイ」

公開:2015年 監督:スティーブン・スピルバーグ Bridge of spies 実話に基づいてつくられた映画。 ソ連スパイの弁護と、捕虜交換の交渉を行った弁護士の話。合衆国、ソ連、東ドイツ、それぞれの国を背負い仕事をする人物たちを描く。 ・弁護士は合衆国…

「マックス・マヌス(ナチスが最も恐れた男)」

制作:2008年 監督:Joachim Rønning "Max Manus: Man of war" ノルウェー・レジスタンス活動家を主人公にした映画。 国王と軍は英国に亡命しており、本土に潜り込んだマヌスたちは絶望的な戦いに挑む。占領下において妨害工作を行うが、敵の数や武器は…

「ハンナ・アーレント」

制作:2012年 監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ アイヒマン裁判についての文章を発表した哲学者が世間の攻撃にさらされるが、自分の確信を曲げずに貫く様子を描く。 人間の悪の正体を見極め、また思考不能、思考停止こそが人間を悪と残虐行為に駆り…

「ロード・トゥ・パーディション」

制作:2002年 監督:サム・メンデス Road to Perdition マフィアのドラ息子に家族を殺されたトム・ハンクスが、生き残った息子とともに復讐をおこなう映画。 ダニエル・クレイグがしょうもないバカ息子を演じている。また、ジュード・ロウは変質者のよう…

勉強と買い物 ――満州国、先住民、「レヴェナント」その他

◆勉強 無職戦闘員として、最近、英語の勉強を再開することになった。 1 聴く、話す ・Youtubeでニュース動画を観る。また、映画を英語字幕で観る。慣れたら字幕なしにする。 ・以下の本がおすすめだと聞いたのでやることにした。 CD付 即戦力がつく…

「タイガーランド」

公開:2000年 監督:ジョエル・シュマッカー <ネタバレあり> 軍に入隊させられた人物が自由を求めて反抗する話。 軍は何も知らない新兵に対して法律を教えず、除隊要件を満たしていても強引に働かせようとする。また、人格に問題のある攻撃的な人間であ…

「ドラゴン・タトゥーの女」

公開:2011年 監督:デヴィッド・フィンチャー 不幸な育ちの若い女性と記者のダニエル・クレイグとが、実業家一族にまつわる事件の謎を解く。 近親相姦、虐待、性的暴行といった要素が含まれている。この映画や「The Hunt」を観ると、北欧は「暗い田舎」…

「ディファイアンス」

公開:2009年 監督:エドワード・ズウィック 親衛隊から逃れ、森のなかで共同体をつくったユダヤ人たちの映画。実在の人物を基にしているという。 ベラルーシは東欧でもパルチザン活動の激しい地域だったが、本作で取り上げられるのは、半盗賊として森の…

「黄色い星の子供たち」

原題:Le Rafle, The Round Up 公開:2010年 監督:ローズ・ボッシュ ナチスドイツ占領下のパリで、約2万人のユダヤ人が警察、民兵、ドイツ軍により強制連行された実話を基にした映画。 子供たちが悲惨な運命をたどることが明らかなので、物語はかなり…

「オーロラの彼方へ」

公開:2000年 監督:グレゴリー・ホブリット 原題は「周波数」であり、無線機を通して30年前に死んだ父親と通信し、不幸な過去を書き換えていくという物語。 家族の団結が災厄や猟奇殺人犯に打ち克つ話であり、結末は明るい。父親が消防士、息子が警察…

「マンダレイ」

公開:2005年 監督:ラース・フォン・トリアー 「ドッグヴィル」の続編。 前回、村を亡ぼしたグレイスと父ギャングたちが、マンダレイの村にたどりつく。グレイスは時代錯誤の白人地主から黒人奴隷たちを解放し、黒人たちに民主主義や自由の価値を教えよ…

「サウルの息子」、戦争関連の資料館巡り、その他

映画「サウルの息子」を観に行ったので紹介します。あわせて、年末から年始にかけて観光した資料館について。 ◆「サウルの息子」 映画『サウルの息子』予告編 ハンガリーの若い監督による。 ゾンダーコマンドとして働く男は、自分の息子と呼ぶ子供の屍体を埋…

2015年 映画のメモ その9

◆「フライボーイズ」 第1次大戦の戦闘機パイロットたちが主人公の映画。アメリカからやってきた義勇兵たちが、大変死亡率の高い戦闘機操縦士としてドイツ軍と戦う。 映画は大赤字だったらしいがおもしろかった。複葉機が飛行するだけで魅力がある。 フライ…

2015年 映画のメモ その8

◆「戦場でワルツを」 レバノン侵攻に参加した映画監督のフォルマンは、虐殺の日の記憶が抜け落ちていることを発見する。かれはかつての同僚と連絡を取り、戦争の記憶をたどっていく。 コンピュータ製のアニメはよく動いておもしろい。展開は散漫で、特にサス…

2015年 映画のメモ その7

◆「クラッシュ」 人種差別を中心に、もめごとを起こす人々を描く。善人と悪人の境はあやふやである。まったく関係ない人びとが偶然の出来事によって結びついてく方式を使う。 人種の違い、銃犯罪から来る相互不信は、人びとのあいだに軋轢を生んでいる。 ク…

2015年 映画のメモ その6

◆「ヒトラー最期の12日間」 昔観たがもう1度観た。今回はシュペーアの本を読んだ後なので、登場人物たちの動きをよく理解できた。 ヒトラー ~最期の12日間~ Blu-ray 出版社/メーカー: TCエンタテインメント 発売日: 2012/09/05 メディア: Blu-ray クリッ…

2015年 映画のメモ その5

◆「ペーパームーン」 詐欺師と孤児が自動車で旅をする映画。2人は徐々に打ち解けていき親子のように仲良くなる。 ペーパー・ムーン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD] 出版社/メーカー: パラマウント ジャパン 発売日: 2006/04/21 メディア: DV…

2015年 映画のメモ その4

◆「縞模様のパジャマの少年」 収容所の所長の息子が主人公の映画。 原作は、時代や固有名詞も極力あいまいにして、子供の視点から書いているという。そのような物語の作り方もあるということを学ばなければならない。 縞模様のパジャマの少年 [DVD] 出版社/…

2015年 映画のメモ その3

有名な映画を中心に観た。 ◆「レインマン」 トム・クルーズは自閉症の兄の存在を知り、始めはこの兄から遺産をとろうと躍起になるが、そのうち兄弟として認めるようになる。 レインマン [Blu-ray] 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイ…

2015年 映画のメモ その2

◆「ゼロ・ダーク・サーティ」 CIA職員の女がビンラディンの居場所をつきとめ、特殊部隊が突入し殺害する話。情報収集とはこのような陰鬱な作業の積み重ねであると感じた。 敵の居場所をつかむ、敵がいかなる組織体制を持っているかを知ることは容易ではな…

2015年 映画のメモ その1

今年も無職時間を活用して映画をいくつか観た。旧作が100円になってからはだいぶ借りやすくなった。 ◆「トゥルー・グリット」true grit 父の仇を討つために14歳の娘が保安官とレンジャーを雇い敵を追跡する。 隻眼の保安官もかつては無法者であり、仇の…

今年観た映画のメモ

今年はほとんどレンタルで映画を観た。あまり人気のない映画、非英米系の映画は店に置いていないので、なかなか観る機会がない。 シュヴァンクマイエルの粘土アニメとホドロフスキーはDVDボックスを買ったが、現場系作業員の身分としてはいつもそんな余裕が…