うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

2015-09-12から1日間の記事一覧

『宮中からみる日本近代史』茶谷誠一

「宮中」とは元老、内大臣、宮内大臣、侍従長その他を含む政治勢力であり、戦前においては他の国家機関に匹敵する影響力を持っていた。 明治憲法体制は、宮中、元老、議会、内閣、軍部がそれぞれ天皇に対し責任を負う多元的な体制であり、国家意思を一元化す…

『スペインの短い夏』エンツェンスベルガー

スペイン内戦において活動したアナキスト活動家についての、昔風の記録。 文体や雰囲気が昔の左翼運動を連想させる。 この本の題材であるドゥルティは、スペインのアナキスト団体CNT(全国労働者連合 )=FAI(イベリア・アナキスト連合)の幹部の1人であり…