うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

2015-08-04から1日間の記事一覧

聴くことのひも

呪いの花の壁によりかかって聴く、 あの人たちは聴く、今、 平面の人たちの声を 耳の規律を正して、 風のたわみから 両手で電気的な雑音を すくいあげる。 あれは、副官の首 睡眠の積もり積もった土から フレンチ式バルブのように、指で ねじりとった首、 き…

『声の文化と文字の文化』オング

口語文化と文字文化との大きな違いを論じる。科学や哲学に含まれる特長の多くは人間生来のものではなく書く技術がもたらしたものである。本書では声文化と文字文化をそれぞれオラリティー、リテラシーと呼ぶ。 「ホモ・サピエンスが地上に出現したのは、いま…

『機械発明史』アボット・ペイソン・アッシャー

戦前に刊行されたもの。 訳者序文によれば、本書は機械発展の地理的環境および発明の功績をとりあげるものである。技術的で難しい箇所もあるが大まかな発達の流れはわかる。 第一章 経済史上における技術工学の位置 機械の発明を論じるにあたってまず用いら…