うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

2015-07-19から1日間の記事一覧

傭兵隊長のすがた

――傭兵の真のタイプは、あたかも事柄がきちんと整頓されているかのように続いていく腐った理想主義と向き合って立っている。――かれらは昔も今も将来も、あらゆる場所、あらゆる時代にも変わらず、あの生ける屍とは何の関係もないとの感じを与える。危険がま…

ニューロ保全歌(定型)

はるかなるコルムビダエの肋骨を剣先でなぞる子供のかけら 信号的ないやがらせ、わがダーイシュとわれらの軍を湯舟に溶かす 復号病 中枢神経のコネクタを神のテンプルに挿しこんで待つ あの残光周波数から線を浴びて皮フをめくる手品師と飼い犬

『アラーの神にもいわれはない』アマドゥ・クルマ

主人公ビライマの自叙伝がはじまる。 口語文体によって、彼が正規の教育を受けていないことが示される。フランス語を使えないものは稼ぐことができない。 同郷の贋金つくり、ヤクバとともに部族戦争中のリベリアに出発する。部族戦争とはおいはぎが「富の分…

『種の起原』ダーウィン その2

第五章 変異の法則 変異は遺伝によるものだろう。機構や食物が作用する割合はわずかである。たとえば、海の近くにいる昆虫は体色に傾向をもつ、など。 ――あらゆる種類の種は特徴の著明になった永続的な変種にすぎない。 要するものは大きくなり、不要のもの…

『種の起原』ダーウィン その1

生物学の古典を読んでみたが、意外と読みやすかった。ただし実際に理解できているかどうかは別である。 序言より……生物の生態がすべて外的条件、習性、生物自身の意思によるものであると考えるのは正しくない。そこで彼が提唱する考えが<生存闘争>、<自然淘…