うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

2015-07-11から1日間の記事一覧

日記 秘密警察関係の本

最近はロシア帝国時代の秘密警察、通称オフラナに興味があります。 Autocracy Under Siege: Security Police and Opposition in Russia, 1866-1905 (Russian Studies Series) 作者: Jonathan W. Daly 出版社/メーカー: Northern Illinois Univ Pr 発売日: 19…

『ミンドロ島ふたたび』大岡昇平

『レイテ戦記』に続けて読む。 ミンドロ島ふたたび 一九五八年、遺骨回収船『銀河丸』の出航に同乗しかつて配属されたミンドロ島を訪れる。日本人は負けたにもかかわらず豊かになっていた。ミンドロ島やレイテはまだ反日感情が根強い。そのため大岡はかつて…

『人口論』マルサス

人口学の祖の主著を読む。歴史人口学にとりかかるためにも欠かせないらしい。やはり厳密な分析はまだあまり用いられていない。 *** 理想主義者と現実主義者のあいだの永遠のたたかいについて。両者の視点を綜合しても、彼は人間に幸福な社会の完成可能性はな…

『ロシア革命』ニコラ・ヴェルト

ロシア革命の入門的な本。絵や写真が多いので当時の雰囲気がうかがえる。 ロシアは膨大な人口、民族を抱える巨大な国で、十九世紀の工業化以来、近代の矛盾を一身にひきうけていた。第一次世界大戦に参戦するも、食糧弾薬は不足し、工場人夫もつぎつぎと解雇…