うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

2015-07-03から1日間の記事一覧

逆さ吊りの絵

小さな矩形が濃縮されて、 黒と銀の、 うそつき男がやってくる。 狙いをすまし、 足首に巻き付けられた ファイバーの、輝く 鎖を指向する。 貼り付けられたうそつきの 顔の上にはもう1枚、 もう1枚と重ねられた 神さま臭いひげの顔。 光のたわむ、うそつき…

『征服者・王道』マルロー

『征服者』は中国における革命運動を舞台にした小説。登場人物は活動家たちだが、特に社会主義文学のような印象は受けなかった。どちらかといえば、ロシアのアナキストたちを主役にしたコンラッドの本を思い出す。 『王道』はこの古本ではなく、その後講談社…

『緑の家』バルガス・リョサ

インディオと交渉するシスター(宣教師)と軍隊が、悶着をおこして退避する場面からはじまる。<緑の家>なる歓楽街の館を構える町ピウラ、インディオ教化につとめる修道院、ペルー軍、商売で儲けをたくらむ行政官ドン・フリオ、刑務所を脱獄した日系人フシー…