うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

2015-04-25から1日間の記事一覧

『戦う操縦士』サン=テグジュペリ

対独戦の仏軍パイロットとして出撃をまつ場面から本書ははじまる。仏軍は物量的に不利な状態にあり、司令官アリアスの出撃命令は死刑宣告に等しかった。焼け石に水のような貧弱な航空体制のもとで、彼は国家への忠誠を失いかけ、すべてを無意味と考えるよう…

旧植民地のあそび 12つづき

するするとのぼる 春という5月あたり 赤い染料、の内部に きりもみ回転したのち そののちの 花と種のにぎわい、わたしは 顔面を、すでに くくりつけてあるものを掲揚する 軸のまわりを、2つの組の ものが巡航した、畑が それは、この人たちがたがやした

旧植民地のあそび 10

深夜、水時計の、文字盤から、勤務員たちがぬっと顔をだして、自分たちの作業の確認をうけにやってくる。 長針が風を切って、こちらに近づいてきては離れる、なので人間のやぶは、刈り取られていま、いきおいよく星の濃度にあわせて、からだが飛びだすと反射…

『ロシア革命史』リチャード・パイプス

旧体制時代からボリシェヴィキの台頭、そしてかれらがロシアを支配下に納めるまでを描く簡約史concise historyである。 冒頭から彼は自分の主義を明確にする。即ち、一般民が求めるのは常に保守的・具体的なことがらであり、この不満は既存の体制でも大抵は…