うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

2015-02-05から1日間の記事一覧

『ヤセンスキー、アンドリッチ、ゴンブロヴィッチ、オレーシャ』

ロシアおよび東欧の作家を集めたもの。 *** ヤセンスキー「パリを焼く」 不況におちいったパリで、ピエルは工場をくびになる。住む家も追い出され、現金もなく、恋人のジャネットはほかの男と出歩いて帰ってこない。ピエルは地下鉄の駅構内で寝泊りし、ゴミ…

『信長の戦争』藤本正行

信長の功績、とくに軍事面での成功や勝利の挿話の大半は、江戸時代に創作されたものである。軍談や軍記物として創作された話が、戦前には軍人の戦史研究に用いられ、戦後も史実として受容されてきた。 本書は信長、秀吉、家康の三代にわたって仕えた太田牛一…

『クラウゼヴィッツと「戦争論」』清水多吉 石津朋之 編

クラウゼヴィッツについての雑多な論文を集めた本である。誤解を受けることの多いクラウゼヴィッツの思想、彼の戦略・戦術論と歴史的ドイツとの関係、また現代戦における位置づけなどがテーマである。 *** 『戦争論』は未完の書物である。クラウゼヴィッツは…

『参謀総長モルトケ』大橋武夫

うさんくさいビジネス本叢書のひとつらしく、現代の企業参謀にとっても有意義であることがたびたび強調される。著者は実際に陸軍参謀だったようだ。 *** モルトケは没落貴族の子としてうまれ、はじめはデンマーク軍に所属した。ナポレオン戦争で活躍したグナ…

『軍事学入門』

本書は防衛大の講義に使われているという。 「軍事力というものを国際的な視点、通念でとらえ、軍事力の本質や特質を記述」することが、本書の目的である。 軍事力とはなにかの理論、歴史研究、現代の軍事力、現代戦、後方支援、科学技術の6章からなる。 軍…

『論理分析哲学』フォン・ヴリグト

本書の目的は分析哲学、または論理分析哲学の紹介である。第一部では論理哲学の発展史をたどり、第二部では現代の論理哲学を展望する。 *** 19世紀から20世紀にいたる哲学の潮流は、マルクス主義、新スコラ学、実存主義、分析哲学の四つに分けられる。そ…